民俗(とくに、俗信・妖怪・幽霊)について研究をつづけていた
今野圓輔(1914-1982)先生が生まれてから
2014年はまるまる1世紀を迎えた記念すべき年です
これを記念して今野圓輔先生の業績をあらためて讃えると共に
様々な取り組みをしたいと考えております
―2013年12月 圓輔先生を祝う会 同人一同
今野圓輔(本名・圓助)1914年8月10日、福島県相馬郡八幡村で次男として生まれる。
相馬中学入学後、東京の開成中学に編入。乗馬に凝りすぎて肋膜炎にかかった。
慶應義塾大学に入学し佐藤信彦、折口信夫の講義を受け、在学中の1938年4月に
柳田國男らの「民間伝承の会」に入り民俗学を学ぶ。1942年に毎日新聞社を受け入社、
新聞記者のかたわら民俗調査や活動をつづける。
『民俗学辞典』や『日本人の生活全集』の編集に従事する一方で、1947年文部省に設け
られた「迷信調査協議会」に民俗学の立場からの代表として参加。迷信の調査を通じて
俗信・妖怪・幽霊について研究をすることが深まり、新聞や雑誌、民俗報告書などから広く資料データを集めた。完全なる"俗信"の事典を完成させるのが夢であったが『柳田國男随行記』を編み終えた6日後、1982年7月31日に逝去した。